今から4年前、コロナ禍のまっ只中にこの塾の代表取締役を引き受けて参りました安部修平と申します。
そもそも塾講師は、楽勝な仕事かと「高」をくくって入社したのですが、最初の2年間は、先代塾長から「東北大や山形大など東日本の国立大学の数学の入試問題を20年分解くことが仕事」と言われ、授業にもなかなか出してもらえませんでした。
やっと、「何とかこれで」と思ったら、「授業は、肉や魚と同じで鮮度が大切」と言われ、毎朝その日その日の分の予習をするよう申しつけられました。
「こんなはずでは…」と思う日々でしたが、気がつけば叡和塾を任せていただくこととなり今日に至っております。
さてちょっと長くなりますがこの塾のありのままを記させていただきますので、お読みいただければうれしいです。
その1.コロナ禍で個別指導を通じて分かったことですが、子どもさん達の苦しんでいる「分からない姿」は三者三様にちがっていたということでした。たとえば中学1年の「負の数の計算」ひとつとっても、「負の考え方以前の問題として加減乗除が分かっていない、分数の計算がそもそも分からない、カッコ( )のつけ方、解き方が分からない」など実に多様に渡っていたのです。当然それに対応して「分かった」に至るすじ道も多様な姿をとっていたのです。これではもらってきた得点からはつまりご父母様の視点からは、学力の内実・実態が分からないことになってしまいます。
私たちはもしかすると、大量生産に代表される近代的で、効率的な製造方法に慣れすぎてしまって、「こう教えたら標準的な子どもは必ず分かることになっている」という思考やパターンにすっかり染まり過ぎていたように思われます。さてこの塾では目の行き届く4~6名程度の少人数によるグループ学習には理想に近い魅力を感じ成果もきちんと上げて参りました。それでも間違い方や理解の速度・仕方をもう一段細かく分析し指導にいかそうと思います。そのようなことからこの塾では、システムとかマニュアルとか、能力別クラス分けというような教える側に都合の良い手法を排除して、むしろ、そのような画一化の及ばない所を発見し、お一人ずつノートをみながら指導にあたっています。このおひとりずつのノートこそ情報であって、過去のどの分野がぬけ落ちているのか、将来のどこにつながるのか瞬時に読みとっております。そのためには、講師陣が小学生から大学受験までの教材・指導内容がすべて頭に入っていることが条件となってきます。当塾でアルバイトの先生をお願いしないのは、このようなことが仕事上、過酷になるのでは、と思うからです。私どもにとって、ダウンサイズ・スモールサイズは名誉の方法です。このような状況の中で塾の講師は、資格を必要としませんが、それだけに日々の研鑽が求められるのが実状となっています。
その2.上記その1が私どものポジティブな側面とすれば、「休まない・ごまかさない・月謝、教材費に誠実でありたい」というパッシブな側面もご理解いただきたいと思います。
仮に当方の都合で休んだ授業指導なら必ずのこと、個別指導なら生徒の皆さんの都合で休んでも必ず振り替えております。月4回ということで、祭日もやっております。当塾の都合から夏休み・冬休みを勝手に設定することはありません。したがって講習会と通常授業をかぶらせて月謝の二重払いをお願いすることなどありえません。教材費も先代塾長の開塾以来四十数年にわたって一円の値上げもしておりません。それどころか、教材費には光熱費・傷害保険費などを含めておりまして、とにかく家計費から予想外の出費をお願いすることがないよう気配っております。これらはパッシブとはいえ、かなり難しいことです。幸い、私どもでは塾の建物施設と隣接する物件が自社物件であり、そこを借りて下さっているテナント様からのお家賃などの支えがあってこその叡和塾であると、感謝しつつがんばっているところです。
上記2つのことが私どもの実際であり、現実となりますが、ご賛同いただけましたら是非、お子さま方に当塾の門をたたいて下さるようおすすめいただきたく存じます。勉強が分かり始めたら、この塾が心より「大すき」になっていただけると思います。